10月31日に「石田市長答弁の矛盾点を解明する特別委員会」が開かれ、参考人として出席した石田宝蔵市長が、途中で“ぶち切れ退席”した。柳川市議会史上初めての驚くべき事態である。特別委は市長に対して出席を求めたが「絶対出席しない」と、要請を拒否。委員会は市長抜きで協議を続行し、次回は11月4日に委員会が開催されることになった。
31日の特別委員会は冒頭、森田委員長の総括質問(これは事前に行なった関係職員3名と山田総務部長、大泉副市長への質問の再確認を含む)があり、市長のあいまいな答弁に対し森田委員長は「あなた(の答弁)には誠意がない」と発言。
これを受けた市長からは、「ここに出てきただけでも誠意がある」との驚くべき答弁がかえってきた。
その後、委員会ではいくつかの質問が続けられたが、石田市長は開始から20分後「ばかばかしい」との捨て台詞で退席した。
あまりにも突然の事で、正副議長と特別委員会の正副委員長が大泉副市長と山田総務部長を議長室に呼び、市長への再出席の要請。 副市長と総務部長も状況を理解し、市長に対して「議会軽視になるので出席を」と説得を試みた。しかし、市長は逆に「(今日の事は)執行部軽視だ」として頑として受け入れず、再度の出席はなかった。(説得は約1時間強)
特別委員会としては、11月中で審議を終わり、12月議会に報告することになった。また田中議長名で市長に対して改めて出席要請を行なうことで散会した。
特別委員会の森田委員長は、「市長の途中退席は柳川市議会では初めてだ。市長は追い詰められると矛盾が明らかになり、逃げるしかないと思ったのではないか。こうした市長の態度は議員と議会軽視だ。ひいては市民軽視になる。私たちも過去の問題をズルズル引っ張るわけにはいかない。明日の柳川をつくるためにも決着をつけたい」と話している。
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