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特別取材

丸美破綻の影響(4)
特別取材
2008年11月 4日 09:32

丸美被害者の会設立

 このほかにも、弊社には被害者から多くの怒り、悲しみの痛切な声が寄せられている。熊本では、「このまま泣き寝入りするわけにはいかない」との思いから、丸美被害者の会が設立された。同会の目的は、(1)預託金の返還、(2)経営陣の隠し財産を暴いて法の裁きを求める、(3)社会的な問題として見直しを求める、というもの。これまで2回の決起集会を開催し、会場に入りきれないほどの人数が出席している。11月30日には3回目の集会も開催する予定で、同会に賛同する人数は今後ますます増えていくことが予想される。

 同会の目的のうち(2)に関連して、メンバーの2人が10月3日に金丸氏、宮 氏を詐欺罪で熊本県警に告訴した。告訴した2人の被害者は、7月にリゾート会員権を購入している。同会会長を務める森田英一氏は弊社取材に対してこう語った。「7月の時点で丸美の資金繰りは苦しく、リゾート権で資金を集めていても償還できなかったことは間違いないと思います。先日告訴したのは、7月にリゾート権を買われた方々です。これは詐欺ではないでしょうか」。

 丸美は7月末に真柄建設に対して手形のジャンプ(支払い期日の延期)を要請している。同社は7月末がXデーと噂されており、関係者が「何とか乗り切った」と胸を撫でおろしていた矢先の、8月5日の民事再生法の適用申請である。支払いの先延ばしで一命を取り留めたかに見えたが、それだけ丸美が7月末時点での資金繰りに困窮していたことは間違いない。

 被害者の会は、丸美が7月にこのような状況だったにもかかわらず、リゾート権を販売していた企業体質に強い憤りを感じている。上述した南区のご夫婦のリゾート権解約の話をすると、憤りが一層増したようだった。笑いながら取材には応えてくれたが、内心は怒りに打ち震えていたに違いない。「丸美から見れば、マンションオーナーにしろ住人にしろ、お客さまです。たしかに管理の質は高かったかもしれませんが、客を信用させておいて裏切ったのです」と述べる会長からは、絶対に許さないという強い怒りの決意が感じられた。(特別取材班)

つづく


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