文部科学省は来年度、大学医学部の定員を700人増やし、過去最多の定員にする計画を明らかにした。深刻な医師不足などへの対応。少子化で受験人口が減少しており、難関だった医学部が門戸を広げることで医師を目指す受験生にとってはラッキーだが、今後の医師の質の低下を危ぶむ声も出ている。
医学部の定員は国が入学定員を決めており、1982年の8,280人をピークに医師が過剰にならないよう約8%削減してきた。文科省の方針では、地域医療を学ぶプログラムの作成▽地元の病院で働く学生には奨学金を出す▽産婦人科や小児科を学ぶ教育プログラムを強化する―などに取り組み、深刻化する医師不足に対応することにしている。
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