米大統領選挙に勝利したオバマ氏は、次期政権の国務・国防両長官に、共和党系の人物を起用する可能性があることを示唆している。
次期政権は、現ブッシュ政権の外交政策を見直し、軌道修正を図ることが予想されるが、イラク戦争の収拾や北朝鮮・イランの核問題への対処など、外交・安全保障に関して、難題を抱えている。外交上の経験の少ないオバマ氏は、国務・国防両長官の職責は、経験豊富な人材に託したい意向であるらしく、候補者には、既に数名の名前が挙げられている。
国務長官は、旧ソ連の核廃棄計画を主導した共和党のルーガー上院議員が有力候補の1人だとされ、国防長官では、ゲーツ現長官などが考えられるという。一方で、民主党系の人材も視野に含められている。
共和党が米政権の座にある期間の方が、日本の安全保障にとっては有利に働くとの見方が一般的だが、オバマ政権は、従来の民主党政権に比して、どのような彩りを帯びることになるのだろうか。
次期政権は、来年1月20日に発足する予定。
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