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特別取材

不動産市場の回復をけん引|新局面迎えたJ-REIT市場(2)
特別取材
2008年11月 7日 09:28

2001年9月に2銘柄のJ-REITが上場し、時価総額約2,500億円で市場が誕生した。開設当初から02年前半までは、実績の少なさと認知度の低さから市場規模も小さく、投資口価格(株価)も低迷していた。

 しかし、02年後半からは次第に機関投資家に浸透、03年にはJ-REITのファンド・オブ・ファンズの設定が可能となり、個人投資家へも裾野を広げた。投資法人により、オフィスビルや賃貸マンション・ホテルなどの不動産が取得され、市場を通じて一般の投資家にその受益権を小口化して販売された。これにより、J-REIT市場は拡大サイクル期に入る。

 裏を返せば、海外投機資金とともに個人資産を不動産市場に導入し、金融機関に変わって不動産市場を回復させてきたのである。  

 このころ、金融機関もデベロッパーやファンドへの投資を積極的に行ない、不動産市場を大きく成長させた。不動産を購入・転売する投資ファンドのなかには、外資を含めて数千億円規模の資金を動かしている企業がいくつもあった。

 しかし今年10月9日、J-REIT初の倒産となるニューシティ・レジデンス投資法人(以下、NCR)が破綻した。市場関係者に大きな衝撃を与え、その翌日には投資法人の株価が全面安となるなど、「安定株」と言われたJ-REIT市場に暗い影を落とすことになった。 【大根田康介】

~つづく~


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