大京は、所有不動産等の評価損から2009年3月期、純損失が510億円に達することを公表、それに対して、発行株式数の40.22%を有するオリックスは、11月5日支援を表明していた。同7日具体的な支援策をオリックスは発表、大京の優先株による100億円の第3者割当増資の引受(但し、払込日は09年3月13日)及び、大京とオリックス・ファシリティーズ(OFC、オリックス100%子会社)との経営統合を発表した。統合期日等詳細は後日発表するとしている。
※OFCとの統合では、何故か大京が存続会社となる。なお、オリックスは優先株式を引き受けるが、今回の100億円の引受では、議決権のある発行済持株数の持株の変動はない。
オリックスにしてみては、大京の評価損による信用不安を払拭するため、矢継ぎ早に具体的な支援策を発表したものと思われる。
※大京の評価損は、特に大都市の都心部の開発を行なっていたことから、今後の経済動向によってはなお拡大しよう。
オリックスもここまで発表したら、大京を実質完全子会社にするしかない。
大京の第1四半期末(6月末)の財務内容は、総資産4,564億7,200万円に対して、販売用不動産697億2,400万円、仕掛販売用不動産1,654億1,700万円、開発用不動産1,264億9,000万円あり、有利子負債は2,379億3,200万円、純資産989億700万円となっている。
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