国産野菜に中国産を混ぜたり、北海道産小豆100%表示のアンコに中国産を混ぜたりといった食品偽装事件が絶えない。消費者にとってはもちろんだが、まともにやっている食品加工会社にとっても大変迷惑な話である。ある食品加工会社の社長によれば、「たとえ、故意ではないにしろ、国産野菜に外国産が混入していたら偽装になる時代。だから、少しでも混入が疑われる場合は迷わず破棄処分させてます」と、現場がピリピリしている現状を語る。同社では国産野菜を加工する場所と外国産野菜の加工とを別々にし、これにより混入のリスクはほぼゼロにした。もちろん、国産・外国産の表示は明確に行っている。故意に偽装を行なうのは論外だが、偽装と「勘違い」されないよう試行錯誤を重ねる苦労もあるということだ。
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