日中韓の3首脳会議が12月13日、太宰府市の九州国立博物館で開催されることになった。
首脳会議は、麻生太郎首相が主催し、中国から温家宝首相、韓国から李明博大統領が出席予定。3国首脳会議は9回目となるが、他の国際会議と切り離して単独開催となるのは初めて。国際金融危機への対応策などが中心議題となる見通しで、北朝鮮の核や拉致問題も議題に上がるかもしれない。
地元の反応
太宰府市の井上保広市長は記者会見し、「大変光栄。市を挙げて歓迎したい」と喜んだ。一方、市内開催の当てが外れた福岡市。吉田宏市長は25日の記者会見で「市民を交えての行事は難しい。歓迎の旗は県と折半して負担する。場所は九博なので大々的な歓迎行事はない。一泊して頂ければ市民や大学生との交流をしたいと考えていたが…」などと愚痴を連発。“太宰府なら関係ない”との感情が見え隠れした。
県と福岡市は、歓迎の旗を博多駅周辺や福岡空港などに掲げる予定だ。交通規制や警備にあたる県警は対策室を設け警備計画の策定を始めるなど、各方面で準備が進む。師走の日中韓首脳会議は、福岡に何を残すのか―。