建設業は日本の基幹産業である。バブル経済崩壊後も建設業許可業者数は増加するなど、建設不況が叫ばれる中でも巨大な市場であり続けた。だが継続的な公共工事削減の影響は大きく、業界の凋落が数値として顕著に現れてきている。
建設業許可業者数のピークは1999年度の60.1万。バブル経済が崩壊した90年度が約50万であり、建設不況と言われながら9年間で約10万の伸びを示した。だが99年をピークにして下降線を辿り始め、2007年度では50.8万にまで減少した。この8年間で今度は約10万減少したことになる。50.8万は1989年の50.9万と同水準であり、2008年度では50万割れが確実な状勢だ。
※記事へのご意見はこちら