九州新幹線の高架橋用として販売された株式会社麻生(福岡県飯塚市)の埋設型枠「ASフォームⅠ型」に欠陥が指摘されていた問題で、鉄道・運輸機構は14日、点検結果を公表した。
「ASフォームⅠ型」が使用された箇所は、東北新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、つくばエキスプレス。このうち九州新幹線「新八代―鹿児島中央」区間51工区、570箇所で使用され、点検されたうち35工区114箇所で剥離が確認された。「博多―新八代」区間は1工区11箇所のうち、10箇所に剥離が見つかった。つくばエキスプレスでも7工区32箇所のうち3工区11箇所で剥離を確認している。
(株)麻生は先月30日、福岡市内で会見を開き、「ASフォームⅠ型」は、欠陥品ではないとした上で、調査委員会で事実検証を行なうとしていた。
鉄道・運輸機構の点検結果からは、「欠陥材」との結論しか見えてこない。(株)麻生の対応に注目が集まる。
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