地場マンション開発会社の作州商事(株)(本社:福岡市博多区大博町2番7号、代表:樺島敏幸氏)創設者の城戸辰徳氏が11月13日早朝に亡くなったことが明らかになった。55歳だった。
城戸氏が亡くなったことで、作州商事の今後の舵取りが注目される。同氏は、類まれなリーダーシップとそのカリスマ性で、業界では後発企業の同社を、九州ナンバーワンの実績を残すまでに成長させ、地場トップクラスの会社に押し上げた。
ところが、06年2月、脱税容疑で福岡地検に逮捕されたことから代表及び取締役を辞任、現在の執行体制に移行した。その後、金融機関の指導などもあり、赤字関連会社の統廃合を含む組織整備が行われていた。
しかし、城戸氏自身の思い入れが強い企業などは、事業部門として取り込むことで存続させている。城戸氏が亡くなったことで、こうした事業部門や関連会社は整理される可能性が出てくる。
これまで、城戸氏の強力なリーダーシップの下、一枚岩と思われていた作州商事グループだが、金融機関の指導などが強まり、グループ解体の危機にさらされる可能性が出てきた。
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