航空自衛隊の航空機の整備に関する専門知識を教える機関「第1術科学校」(静岡県浜松市)の学校長だった宮下今朝芳・空将補(55)が、今年9月に女性にセクハラをした疑いがあるとして更迭されていたことが発覚した。
防衛省は懲戒処分に向けた手続きを進めているが、宮下空将補を更迭したことやその理由などは公表していなかった(通常は1佐以上の幹部人事異動を報道機関に発表する)。セクハラの内容も明らかにしていない。プライバシーなども問題もあるが、空将につぐ階級の人事をも隠していたうえ、浜田防衛相も13日夕まで知らなかったといい、同省の隠蔽体質はもちろん、シビリアンコントロールのあり方が再び問われることになりそうだ。
記者会見で明らかになった報道によると、昨年9月から宮下空将補は学校長を務めていたが、今年夏ごろに「セクシュアルハラスメントを受けた」との女性の訴えがあり、防衛省は調査を進めている。宮下空将補は今年9月18日付で学校長を解任され航空幕僚監部付となり、同省は懲戒処分の手続きに入っているという。
宮下空将補はおおむね事実関係を認めているという。宮下空将補が更迭された後は副校長が代理を務めており、後任の学校長は空席のままという。
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