ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

歴史的価値感の激変による翻弄、神様をおかしくした樺島社長(作州商事)その3
コダマの核心
2008年11月16日 12:47

無責任な組織の内実

 前回に紹介した、作州商事から弊社へ送付されてきた文書について、結論から言えば「樺島社長は主体的に関わっていない。渋々と印鑑を押した」と明言できる。彼の性分からして、こんな常識外れの行為はできないはずだ。35年近く常識的なバンカー生活を送ってきた同氏である。この「作州商事株式会社 代表取締役 樺島敏幸」 名で「株式会社データ・マックス 代表取締役 児玉直」宛てに送られた文書について、どうしても樺島氏に真意を確かめたかった。

 「どういう趣旨で送りつけたのか」、「情報誌IBには、問題の文書が送付される前に、既に記事を記載したが、それでも法的処置が考えられるのか」、「当方としては、今後も作州商事の体質を報じるつもりだが」という問いに対する答えを求めたのが14日である。度々、連絡を行ったのだが、相手は無しの礫(つぶて)。会社にも連絡してくれるように要請したのだが・・・。樺島氏本人にも「連絡をしてくれるよう」にと再三、携帯電話の留守電を入れたが、反応なし。石の礫を一方的に投げつけておきながら、投げた理由を問われれば、全く無視、反応なしとはふざけた話である。

 また取材をした弊社記者が電話口で、窓口となった中崎総務部長へ「送られてきた文書の意味を問いたい」と追及したところ「私の全く関知したところではない。それは危機管理室で対応している。弊社の田中が担当だ」と他人事のような返事であったそうだ。確かに中崎部長が「我、関せず」の対応をする気持ちは理解できる。社内の動向一つ、対外的な折衝の一つ一つが危機管理室に掌握されていたから、総務部長といえども埒外(らちがい)に置かれていたのである。

 危機管理室の田中氏なる人物が関与していたというのであるが、その後ろには同社オーナー城戸辰徳氏が座っていたのだ。この田中氏に取材した記者が「あの文書の意図は何ですか。こちらとしても、きちんと相応の対応をすることを樺島社長に伝えてください」と申し渡ししたが、[あーそうですか]と無関心、無感覚の反応だ。こんな感覚の人が危機管理室を任されているのだ。神を失くした14日の作州商事の組織内は無秩序に迷走していたことが想像される。指示、命令がなされなければ、機能麻痺に陥る組織なのであろう。


何故、城戸氏は『I・B』誌の記事にこだわったのか

 記者が取材に行き、記事の原稿素案をファックスしたのは6日である。想像するにこの原稿素案が中崎氏から田中氏に渡り城戸氏が目を通し、シリーズ①で紹介した文書を作成、7日付で弊社に送りつけてきたのだ。城戸氏がこだわった「樺島体制から城戸オーナーが全権を握るようになった」との表現であるが、シリーズ②で記述した金融会社の社長が「作州商事は城戸氏のものであり、それ以外の何物でもない」と喝破した評価が世間の常識である。

 作州商事の扱いを巡ってはメインバンクの西日本シティ銀行も困惑していた。「城戸氏が表にでれば支援しづらい。できるだけ樺島社長が丸く治めてくれる。城戸氏が水面下だけで動き回るならグー」という感じだった。嗅覚鋭い城戸氏は「原稿にある『城戸オーナーが采配している』という表現が『I・B』に記載されては、対銀行対策上まずい」と直感したはずだ。しかし6,7日という日は、同氏が逝去された13日の僅か1週間前だ。この時点でも「会社の将来をいかにするか」の執着心を少しも薄れさせなかった城戸氏の執念は凄い。それでも神を失くした14日の会社内は無責任さが横行していた。常識家の樺島社長が「オーナー、こんな文書をデータ・マックスに送りつけたら火に油を注ぐようになりますよ」と諌められなかったことは理解できる。だがこの優柔不断な蓄積が神をおかしくさせた責任は重大だ。(続く)


※記事へのご意見はこちら

コダマの核心一覧
コダマの核心
2012年12月16日 19:32
コダマの核心
2012年12月 7日 17:48
コダマの核心
2012年12月 5日 11:25
コダマの核心
2012年12月 4日 16:34
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年11月16日 09:40
コダマの核心
2012年11月 8日 10:13
コダマの核心
2012年10月30日 11:00
コダマの核心
2012年10月16日 07:00
コダマの核心
2012年10月15日 13:35
日本国家"根源的変革"の処方箋シリーズ
2012年10月14日 07:00
コダマの核心
2012年10月11日 10:27
コダマの核心
2012年10月10日 11:06
コダマの核心
2012年10月 5日 10:11
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル