16日午後、福岡市立こども病院の人工島移転の是非を問う住民投票条例について、患者家族らのグループは「住民投票に賛成ですか?反対ですか?」と聞くアンケートを福岡市天神岩田屋本館前で実施した。ボードにシールを張ってもらう形式で約1時間行ない、結果は、住民投票条例の制定に賛成する人が圧倒的だった。
住民投票条例案は、こども病院の患者家族らのグループが3万超の署名を集め、市長に直接請求したことで、議会審議が実現する。反対の声が多いこども病院の人工島移転だが、その是非について、患者家族らは「行政の独断で決めず、市民の声を聞くべき」などと訴えている。
市議会臨時会は18日に開会、19日に議案採決を予定しているが、吉田宏市長は議案に「条例を制定する必要ない」などとする意見を付けており、すでに土地購入の議案も可決していることから、厳しい状況となっている。しかし、街頭アンケートで明確になった市民の圧倒的な声を、市議会議員はどう受け止めるのか。市議会の良識が問われる。
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