渋滞解消のため、独自のセンサーで交通量を分析し、青信号や赤信号の点滅時間を自動的に調節する新型信号機「ムーブメント」の試験運用が17日、愛知県田原市の県道交差点で始まった。昨年5月に三重県四日市市の交差点で同種の信号機の運用は始められているが、こちらは東西の方角についてのみ対応するもので、東西南北の全方位を制御するタイプは全国で初めて。
この「考える信号機」は、時間帯や曜日、渋滞の激しさなどに応じて信号自らが判断し、信号の点滅時間を色ごとに調節する能力をもつ。
同交差点の近くにはトヨタ自動車田原工場などがあり、通勤の乗用車や大型車両の通行が多く、朝のラッシュ時には1キロにもおよぶ渋滞が発生するという。愛知県警は、信号機の運用効果をみたうえで、他地域への適用について検討するとしている。
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