城戸辰徳氏が亡くなったことで、作州商事の販売力が低下するのではないかという懸念が、同業者や関係者から囁かれている。
同社は、マンション不況の真っ只中にありながら、その販売力は特筆もので、熊本などでの販売スピードには目を見張るものがあった。
その背景には、たくみに顧客心理を掴んだり、物件の間取りの良さ、立地条件の良さなどが上げられていたが、プラス城戸辰徳氏の社員に対する人身掌握の妙もあったようだ。
おだて、なだめ、怒り、そして一人ひとりの営業マンを意識するといった、当然のことなのだが、そこに城戸氏のカリスマ性が加わり、営業への活力になっていたことは間違いないようだ。
ある関係者は「城戸氏の体調が悪くなった今月はじめ頃から(社員の)モチベーションは一気に下がっていた。宇美町の販売が伸びていないのもそのためでは?」という。絶対的な権力者だった城戸氏の活力が営業を後押ししていたことは間違いないようだ。
今後は、残された経営陣が何処まで人身を掌握して、営業の旗振りを維持できるかが、大きな課題のようだ。
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