読者のみなさんへ
弊社は『福岡にパワーを与える企業100社』を出版します。
同書は、昨今の経済動乱の最中にあって、絶えざるパワーとエネルギーで躍進を続ける福岡・九州の企業を、トップの肉声を交えながら紹介します。
成功の秘訣や、経営戦略のヒントが盛り沢山の内容となっております。企業経営者の方も、これから経営を目指そうとする方も、本書を読めば、勇気百倍!! ご期待ください。
「ネットI・B」では、本の出版に先駆けて、各社記事の要約を紹介致します。
【媒体概要】
福岡・九州の企業100社を、文章と写真とで紹介。カンパニーインフォメーション(会社概要)・代表プロフィール・ワンポイントPRを併せ掲載。
株式会社 データ・マックス
TEL 092-262-3388 FAX 092-262-3389
高千穂株式会社
独自技術で社業を大転換 九州最大の輸入合板商社・塗装合板メーカー
COMPANY INFORMATION
代表者:川井田 幸隆
所在地:福岡県粕屋郡宇美町早見工業団地
設 立:1956年2月
資本金:6,100万円
業 種:合板2次加工・販売
年 商:(08/3)30億円
T E L:092-933-2664
創業と躍進 そして存亡の淵へ
「最近読んだ本の中で見かけた、ダーウィンの自然淘汰の原則によれば、最終的に生き残ることができるのは、強い者でもなければ、賢い者でもない。最後に残るのは、環境の変化に対応できた者なのだそうです。私はこの言葉を教訓にして、これからの困難な時代を乗り切っていきたいと考えています。」
「アメリカのGDPの70%は、日本とは違って個人消費です。アメリカの個人消費がこれまでの世界経済を引っ張ってきたわけですが、今後、これが長期にわたって大きく停滞してしまう可能性が非常に高い。建設業界の景気は、向こう4~5年は回復することはないでしょう。」
2007年夏来の、サブプライムローン問題に端を発するアメリカ経済の騒乱状況は、世界の経済活動を、停滞の淵へと引きずり込みつつある。アメリカ経済への依存度がとみに高い日本は、最も悩ましい境遇に浸されて行かざるを得ないのではないか、との声が高い。
創業以来、幾たびか存亡の危機を乗り越えて来た高千穂株式会社だが、実質的な創業者であり、同業大手が次々と撤退する中、同社を九州最大のシェアを誇る企業にまで育て上げた、川井田幸隆社長は言う。
「合板市況は、大変悪い状況にあります。これからもっと悪くなるかもしれません。環境が悪いことを嘆いていても仕方がない。与えられた環境の中でベストを尽くす以外に、方法はありません。」
高千穂(株)は1956年、前社長である川井田千穂氏が、家具・建具用製材の販売を主業務とする木材販売会社として設立。当時は、海外からの原木輸入が始まった時代であったこともあいまって、業績は順調に上昇。
この間、65年には、現本社所在地に1万4,000坪の広大な土地を購入。新事業であるパーティクルボード(木材の小片を接着剤と混合し、熱圧成型した木質ボードの一種。主に解体廃材等が用いられ、下地材として使われるほか、家具等に加工される)製造のため、必要に迫られてのことである。現在は、敷地の半分をテナントに貸し付けている。
ところが、販売代金の回収において、焦げつきが頻発。更に、大金を投じて整備した木材生産ラインがうまく稼動せず、粗悪品が倉庫を埋めてしまう結果を招いてしまった。当然のことながら、同社の業績は悪化の一途をたどり、原木の仕入問屋は、同社との取引を見合わせるようになって行く。結局、パーティクルボード製造工場は、操業開始から約1年半で、閉鎖となった。
(以下、『福岡にパワーを与える企業100社』参照)
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