福岡県が掲げる「北部九州自動車150万台生産拠点構想」。当初予定していた実現期限を2009年度から1年前倒しして、2008年度中の達成を目標としていた。当然、プロジェクトが順調に進んでいたからである。しかし、20日、麻生県知事は同プロジェクトの生産台数については、計画通りに進まないことを明らかにした。理由は、もちろん、自動車産業の低迷である。大手自動車メーカーは生産台数の削減、リストラなどに踏み切っており、目標の台数に届く見込みはない。県としては事実上の見直しを余儀なくされた状況だ。近づいたはずのゴールは見えないところにまで遠のいてしまった。
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