九電工グループが再開発を手掛ける「ベイサイドプレイス博多」。当初の予定では今年中の完全再開を目指していたが、テナント交渉の難航などにより、計画は途上にある。今月18日に、完全再開は1年後になることを発表している。今後は九電工を中心にグループ全体をあげてテナント誘致などに力を入れていく。
ベイサイドはかつて賑わいのあった場所。近隣には福岡国際センター、マリンメッセ、サンパレス、福岡国際会議場などのイベント施設、会議場がある。これらの各施設は、イベントなどがあれば、それぞれ人が集まり賑わいの場と化す。しかし、トータルで見れば、それぞれが点で存在しているだけで、面としては成り立っていないという印象が強い地区である。
ベイサイドが魅力的な施設として完全再開されることを望むが、周辺施設からいかに人を呼び込めるか、人の動線づくりが、集客を高める上での鍵となる。しかし、そのためには周辺施設、さらには行政をも巻き込んでいく必要がある。特にベイサイド地区は高い集客力が潜在している場所であるため、一施設のリニューアルにとどめてはもったいない。まちづくり的視点をもった再開発に期待したいところだ。
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