建設業の就業者数が、この10年間で133万人減少したことは前回述べた。では、その減少幅を職種別に見てみよう。
技術・専門職が1997年では41万だったが2007年では31万人。管理職が35万人から24万人。事務職が98万人から79万人にそれぞれ減少している。もっとも減少したのは、技能工・建設作業者で464万人が377万人に減少している。一方で販売・営業職は減少しておらず31万人のままだ。
全体の構成比で見てみると、販売・営業職が増加4.5%から5.6%、技能工・建設作業者が67.7%から68.3%に上昇。事務職が14.3%で横這い、管理職が5.1%から4.3%、技術・専門職が6.0%から5.6%に低下している。
これらの数値は、建設市場が縮小していく中で、各企業が営業力の強化で生き残りを図ってきたことを表す結果となっている。
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