丸美の管理部門の受け入れ先として、(株)長谷工エアネシス(本社:東京都港区)が、事実上の譲渡権といえる交渉権を獲得したのは9月30日。その2週間後の10月15日には、早々に丸美の管理部門と同じ住所に、受け皿会社㈱長谷工コミュニティ九州を発足させている。すでに14名の人員が投入され、各管理組合には2月1日をメドに事業開始する事を報告している。ところが、会社発足から1ヶ月以上経過しているにも関わらず、正式な契約締結までは至っていない。
丸美は譲渡益を社債やリゾート会員権の購入者への弁済に当てることを計画しているが、およそ1万6,000戸の丸美管理物件で、相当数の管理組合が他社へ流出している。譲渡金額の決着に時間を要するのは必然ともいえるが、一方で、ここまで時間がかかる要因に注目も集まりだしている。あまりに時間を要すると批判の矛先は譲渡交渉先に及びかねない状況となっている。
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