破綻したディックスクロキは、賃貸物件の入居者募集で苦労していたようだが、同じような苦労をしているのは同社だけでない。
全体的に供給過剰となっているのは、分譲だけでなく、賃貸も同様なのだ。その結果、新規物件でも入居者募集で苦労しているという話をよく聞く。
賃貸部門では全国でもトップクラスのD社も同様で、工事業者に対して「完成したら、1~2年は何室か借りてくれ、そうしないと次の仕事はどうなるか分からないよ」と圧力をかけているという。
1~2年後には空室ができるのだが、完成時に満室に近い状態にしないと、他の仕事にも影響ができるからだという。無理やりに入居率を上げているのが現状の市場だとするなら、こうした状態はいつか辻褄が合わなくなる。
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