福岡市を拠点に草の根の国際貢献に取り組んでいるNGO「カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)」(福岡市早良区西新、大谷賢二代表)が25日、福岡市市民国際貢献賞を受賞した。カンボジアの地域の復興、平和と発展に寄与している活動の功績が評価された。
CMCは1998年5月から約10年半にわたり、カンボジアの地雷撤去や地雷被害者救済などの活動に取り組んでいる。
国内では、講演会や写真展、学校での授業、チャリティイベント、街頭キャンペーンなどを展開し、得た資金でカンボジアの現地支援を実施。また現地では、地雷撤去を行なうNGO「MAG」への資金援助▽医療施設での被害者救済活動の支援▽地雷撤去後の土地を活用した学校や農地の建設▽少雨でも育つ苗の提供▽被害者の心のケアを目的としたラジオ番組の制作―など多彩な活動を展開している。
市役所で賞状などを贈呈された大谷代表(57)は「カンボジアでは毎日、罪のない女性や子どもや農民が地雷の被害に遭っている。活動を通じて、日本の子どもにも国境を越えて役に立てるという感動を持ってもらいたい。きょうの受賞を機に、賞に恥じない活動を展開したい」などと話した。
CMCは、12月6日(土)午後2時から、福岡市中央区渡辺通りの電気ビル8号会議室で10周年記念式典を予定。大谷代表や現地駐在員の講演、写真パネルや地雷模型の展示、チャリティオークションなどを計画している。参加は無料。
カンボジア地雷撤去キャンペーン
http://cmc-net.jp/
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