22日、企業再建・承継コンサルタント共同組合(CRC)の第7回全国大会が東京商工会議所で開催された。CRCは2001年11月の立ち上げより、中小企業の再建・承継に携わり、いずれも法的処理の企業整理とは全く異なる、経営改善型の自主再建・承継モデルを提案してきたスペシャリスト集団である。
当日会場にはCRC会員の企業再建人(ターンアラウンドマネージャー)約100名が集まり、今年1年間の活動を振り返った。第7期の受託案件は19件(前期比100%)、売上3億1100万円(前期比135%)となり、現在の会員数は約130名であることが改めて報告された。
設立8年目を迎えたCRCは、これまでに150社以上の中小企業の再建と承継に携わってきた。CRCの専門ネットワークは、クライアント企業の経営者、金融機関、従業員の三方を向いた自主再建・承継を可能とするなかで、費用が安いことが特徴だ。大会中には、過去に再建が成功した企業経営者とそのメーンバンクの支店長が招かれ、「現場からみた企業再建」と題してのパネルディスカッションも行われた。
また、吉野家ホールディングスの安部修二 代表取締役社長や福岡ドーム、ダイエーホークスの高塚猛 元・代表取締役も駆けつけ、同氏らの経験を織り交ぜた来賓講演には、参加したスペシャリストの面々も深く聞き入っていた。
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