全国町村会(会長・山本文男福岡県添田町長)は26日、東京都渋谷区のNHKホールで全国町村長大会を開き、道州制の導入に対する強い反対の意を表明するとともに、その旨を明記した要望書を、自民党に提出した。同会は、反対の理由として、市町村の合併を進めたことにより、町村の機能はむしろ低下しており、新たな中央集権制につながる懸念が強いことや、道州は自治体の単位としては大きすぎ、住民との間の距離が開いてしまう可能性が高いことなどをあげている。
全国知事会や全国市長会など、地方6団体を構成する団体の中から、道州制に対する明確な反対の意が示されたのは、今回が初めて。
大会には、麻生太郎首相も出席。定額給付金について、「すべての市町村の協力が不可欠であり、意見を参考にしながら、早急に制度設計を進めていく」と述べ、同会に協力を求めた。
※記事へのご意見はこちら