麻生太郎首相は27日午後、首相官邸に自民党・保利耕輔、公明党・山口那津男両政調会長を呼び、新たな雇用対策を12月10日までにまとめるよう指示した。自動車業界で相次いで非正規雇用者を削減する動きが強まっている現状に鑑み、早急に対応策を講じる必要があると判断したことによる。次期通常国会に提出する2008年度第2次補正予算案と09年度予算案に盛り込む予定。
具体的内容としては、(1)非正規雇用者の雇用維持策 (2)失業者への再就職支援 (3)内定を取り消された新卒者への対応、などが挙げられている。
政府・与党は、10月末に雇用安定策として、25~39歳の年長フリーターを雇用した事業者に対する特別奨励金の支給や、「非正規労働者支援センター」を増設するプランを打ち出していた。
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