裁判事件や告訴事件、調停を抱えている石田・柳川市長であるが、市長みずからが当時の「ガラス張りの市政をすすめる柳川市民の会」(現・市民の会)の2人を名誉毀損で柳川署に刑事告訴していた問題で、福岡地検久留米支部が不起訴処分にしていたことが明らかになった。この事件は、昨年2月の会報で「“すりかえ・だましの名人”と称される石田市長が…」と批判したことに対して、石田市長が市民2人を名誉毀損で訴えていたものである。
2人は柳川署、検察庁での事情聴取を受けていたが、11月に検察庁に問い合わせしたところ9月に不起訴決定がされていたとのこと。このことは地検から当の石田市長に書面で通知してあるという。市長は2ヶ月間もこのことを黙っていたことになる。
一方、旧柳川ホテル買収に関して石田市長が被害届を提出し、柳川署が市職員を「有印公文書偽造」の疑いで書類送検していた件も、地検が先月に不起訴処分にしていたことが分かっている。市民からも部下の職員を「有印公文書偽造」に追い込むような市長の手法に、疑問と「呆れた」という声が数多く出されていた。
市長の告訴状乱発に対して、市民や議員から「言論弾圧」との批判が出されていたが、石田市長の「公権力を利用した」やり方に対して、司法当局も「NO!」と回答したことになる。市長は他にも市議のひとりを名誉毀損で訴えているが、同様の結論になることが予想される。
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