アメリカ大統領選挙は日本時間5日、投開票が行なわれ、民主党のバラク・オバマ上院議員(47)が共和党のジョン・マケイン上院議員(72)を破り、第44代大統領に当選することが確実となった。米国史上初めての黒人大統領が来年1月20日に誕生する。マケイン氏はオバマ氏に電話し、敗北を認めたという。副大統領はジョゼフ・バイデン上院議員(65)が就く予定。
CNNなど米メディアの調査によると、人種別では、黒人男女の96%はオバマ氏に投票、白人男性の55%、白人女性の51%がマケイン氏に投票した。ヒスパニックは男性の65%、女性の70%がオバマ氏に投票したという。
オバマ氏は、ハワイ州ホノルル生まれ。父はイスラム教徒のケニア人、母はカンザス州出身の白人。本人はプロテスタント。趣味はバスケットボール。コロンビア大学を卒業後にシカゴに渡りNPOに勤務し、貧困街で住民の支援活動に取り組んだ。ハーバード大学法科大学院に入学。アフリカ系として初めて「Harvard Law Review」の編集長を務めた。シカゴで人権派弁護士として活動し、1996年にイリノイ州議会議員に初当選。2000年の下院選予備選で敗北したが、04年に上院選で当選した。