本日(4日)午後から福岡市内で、福岡空港調査連絡調整会議(国・県・市で構成)主催による~考えよう、わたしたちの福岡空港~と題する市民意見交換会があり約100名が集まった。
交換会では、事前に申し込んだ18名の市民からの意見発表を受け、会場から活発な意見が出された。
市民意見では、新空港は「膨大な事業費が掛かる」「無駄になる可能性が高い」「次世代にツケを残すものだ」「温暖化問題対策に逆行する」ものであり、「現空港の増設」を支持するものが多かった。
一方、「現空港は人口密集地であり危険性がつきまとう」「アジアに開かれた福岡の発展や、次世代のため」にという「新空港」建設賛成の意見は全体のなかでは、かすみがちであった。
交換会では、「新空港か」「増設か」の2者択一ではなく、もう一度「北九州空港や佐賀空港との連携」の方策を議論すべきだとの意見が、実際に貨物を取り扱う会社からの意見として出された。こうした意見は他の市民から多く出され、「連携」が現空港の混雑を解消していく有効な手段であることが印象付けられた。
さらに、行政として情報を市民に公開することが必要であると、PIという手法にも疑問の声が出された。こうした状況のなかで「PIのステップ4で拙速に結論を出すのではなく、じっくりと議論すべきではないか」との意見も出され、ステップ4で議論が終結し、結論が出されることへの危惧の声も聞かれた。
福岡空港調査連絡調整会議では今後、各地での説明会や市民からの意見(12月10日まで)の募集が行なわれる。