長崎県でバス事業を展開している西肥自動車(本社:佐世保市)は、私的整理による経営再建に踏み切る。12月1日の株主総会で正式決定する見通し。
西肥自動車は長崎県北部を中心に約350台のバスを運行しており、2008年3月期の売上高は約55億円。従業員は単体で約650人、グループ全体では約1,400人。バブル期の経営多角化失敗により過剰債務の状況に陥っていた。
再建計画では、バス事業に関係のない資産の売却、グループ会社の事業譲渡、メーンバンクの親和銀行による約10億円の債務の株式化(DES)などにより、有利子負債を現在の約90億円から半分に圧縮する。また中村社長は顧問に退き、親和銀行側が新社長を派遣する。