11月14日、ディックスクロキが民事再生法の適用を申請。全国各地に衝撃が拡がった。さまざまな憶測が飛び交うなか、データマックス取材班は3日後の17日、渦中の黒木透会長に独占インタビューを試みた。オーナーや債権者への説明会などで慌ただしいなか、黒木会長は取材に応じ、現在の心境を赤裸々に吐露した。
その一部をご紹介する。
―今回の事態をうけて、オーナーさんたちの反応はどうですか。
黒木 民事再生法を申請してから土・日・月と説明まわりで大変でしたが、とりあえずオーナーさんへの説明が終わったときが一番ほっとしました。オーナーさんは8割残れば良いと思っていましたが、9割近く残ってくれそうです。
―いつの時点で“もうダメだ”と思いましたか。
黒木 やはり10月のリーマン・ブラザーズの破綻が一番こたえましたね。あれから株価が急落し、日本経済がおかしくなってしまいました。しかも日本の代表的な企業であるトヨタがああいう状況に陥って、これは名古屋の不況の波が福岡にも押し寄せてくるなと感じました。なぜなら、トヨタに勝てる会社なんてないわけですし、産業の裾野も広いですからね。
しかも、旧ハミングバード跡地を売却すれば追加融資を受けられるはずだった。それが手のひらを返すように「もう融資できません」と銀行が突っぱねてきた。
こうした状況に直面したとき、これ以上の事業継続は難しいなと思い、民事再生の手続きに入りました。
~続きはIB誌にて~