麻生首相が11月30日夕、東京駅近くの「八重洲ブックセンター」本店を訪れ、本を購入したという。
首相が購入したのは4冊。「強い日本への発想 時事の見方を鍛えると未来が見える」(日下公人、竹村健一、渡部昇一著、致知出版社)▽「日本はどれほどいい国か 何度でも言う、『世界はみんな腹黒い』」(日下公人、高山正之著、PHP研究所)▽「人物で読む現代日本外交史 近衛文麿から小泉純一郎まで」(佐道明広、小宮一夫、服部竜二編、吉川弘文館)▽「大暴落1929」(ジョン・K.ガルブレイス著 村井章子訳、日経BP社)。漫画好きで知られるが、この日は堅い本ばかりだった。
一国の総理が、踏襲(とうしゅう)を「ふしゅう」、「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」と誤読したことが話題となっており、首相の購入本に、「漢字字典は購入せず」と皮肉たっぷりの報道も。
この4冊のキーワードから見える首相の関心は、「強い日本」「日本はいい国」「(先達の)外交」「暴落(過去の世界恐慌)」。タカ派的な外交姿勢や首相になったとたんに落ち込んだ経済への悩みが垣間見えるセレクトとなっている。
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