市長になると言いながら、旗色が悪いと見るや県会議員になるという。
自治体の首長と議員は、その役割も目指すものも違う。なぜこうした無節操なことが平然とできるのか、理解に苦しんでいたら、こうした人種について、ある政治家が、「何をしたいかではなく、『何かになりたい病患者』というのがいる。たいてい上から目線のいやなのが多い」と話してくれた。
納得である。
何をやるかではなく、何の選挙に出るかが定まらないまま「選挙に出ます」と叫んでまわることほど哀れなことはない。自らの権力志向、不見識をさらけ出しているようなものである。有権者をバカにした、自己中心的な思考に由来するのだろうが、「出るのは自由」の原則がある以上、仕方がないらしい。しかし、有権者は決してバカではない。
候補者が生活者のために働く人か、自己の野心のためだけに動く人かの区別はつく。だからこそ、矜持をもち得ない政治家もどきに対する、厳しい批判が届けられるのだろう。そういえば、ここ数日、そうした投書がずいぶん来ていたが、どこのことだっただろう・・・。
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