福岡県は、12月3日、1890年(明治23年)に築造された若津港導流堤(通称:筑後川デ・レーケ堤)が、2008年度土木学会選奨土木遺産に認定されたと発表した。
この若津港導流堤は、有明海に面した筑後川下流域を航行する船舶の航路確保を目的として内務省技術顧問のオランダ人、ヨハ二ス・デ・レーケ技師の設計により築かれたもので、完成から110年余を経た今もなお現役の港湾施設として機能している。
福岡県が管理する土木関連施設としては、初の選奨土木遺産認定となる。
今回の選奨土木遺産としての認定にあたり、12月6日~7日に佐賀市立図書館で開催予定の「2008土木フェア」のプログラムのなかで認定証ならびに銘板の授与式が行われる。
■土木学会選奨土木遺産認定証ならびに銘板授与式
<日時>
12月7日(日)14時~14時40分
<場所>
佐賀市立図書館 2階 大集会室
(佐賀市天神3丁目2-15)▼地図
<内容>
講話会:「土木遺産の紹介」
講師:佐賀大学准教授 大串 浩一郎 氏(土木学会選奨土木遺産選考委員)
※講話会終了後に認定証ならびに銘板授与式
◇施設の概要
<施設名>
若津港導流堤
<所在地>
福岡県/大川市、柳川市
佐賀県/佐賀市
<竣工年>
1890年(明治23年)
<延長>
6,527m
<管理者・所有者>
福岡県
◇参考:県内で認定されている他の選奨土木遺産
河内貯水池(所在:北九州市八幡東区、管理者:北九州市)
名島橋(所在:福岡市東区、管理者:国土交通省九州地方整備局)
関門トンネル(在来線用)(所在:北九州市門司区、管理者:JR九州)
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