3日、政府の来年度予算編成の基本方針が閣議決定された。財政出動を容認する内容は「小泉路線」との決別と言っても過言ではないが、新たな税源としてたばこ税の上乗せ案が浮上している。
たばこ1本3円程度を引き上げると、1,000億円前後の増収が見込めるとしているが、愛煙家だけでなく街のタバコ屋さんにとっては死活問題になりかねない。福岡市内で長くたばこ店を営む店主は「タスポの導入でコンビニに客を奪われた。たばこ税が上がれば喫煙者自体ががくんと減る。街角のタバコ屋さんは壊滅する」と嘆く。
前回のたばこ料金値上げの後、喫煙者は極端に減ったのだという。1箱40~60円の値上げとなれば、たばこ離れはますます進むことが見込まれる。防犯という観点からは貴重な存在である街のタバコ屋さん。なくしていいものだろうか。それにしても無能な政府と自民党、相変わらず安直な税源しか思いつかないものである。
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