矢緒企画(大牟田市)約67億円、インベスト(福岡市中央区)約97億円、丸美(福岡市中央区)約210億円、ディックスクロキ(福岡市博多区)181億円。今年6月以降、福岡地場の不動産デベロッパーが相次いで倒産した。それぞれの負債額を合計すると550億円以上にのぼる。負債額以上に深刻なのは、地場経済に与えた衝撃の大きさである。
福岡市内を車で走れば、いたるところでディックスクロキの看板が目に入る。ある不動産業者は「これまで、ディックスクロキの看板が増えるたび、福岡の不動産業はドンドン伸びるぞ、と元気づけられてきた。こうしてディックスクロキの看板を見上げると、『ああ、ここの看板、撤去されるのかな』と思いながら、自分の会社の明日を考えてしまう。先が見えないというのは怖い」と語る。
ディックスクロキ倒産の衝撃は、しばらく消えそうもない。
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