4日、日本はポーランドのポズナニで開かれている気候変動枠組み条約第14回締約国会議で、「化石賞」を受賞した。同賞は、環境保護団体などでつくる「気候行動ネットワーク」が毎日、会議において地球温暖化対策に対し消極的な発言などをした国に贈っているもの。
日本は中期目標を「来年のしかるべき時期」に設定するとしているが、主催者側は授賞式で「交渉はまさに今、行なわれている。化石燃料と違い、化石賞は枯渇しないので、目標を設定しないと今後も受賞し続けるだろう」とコメント、日本を牽制している。
割り当てられた削減値が、日本にとって不利であることは、多くの人が指摘するところである。地球環境の維持・改善のためになされているはずの、温暖化対策に向けた世界的取組が、排出量取引などにより、新たなマネーゲームの具へと転化されるような事態だけは、避けてもらいたいものだ。
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