麻生内閣の支持率が、20%前後にまで急落していることが朝日、読売新聞等の世論調査で明らかとなった。
景気対策を優先すると言いながら、第2次補正予算案の国会提出を来年に先送り。個別の施策についてはどれも朝令暮改。漢字を読み間違えてひんしゅくを買ったかと思えば、医師への暴言などかねて心配された「失言癖」で墓穴を掘る。救いようのない状態だ。
漢字を読み間違えた小学生が「太郎ちゃん」とはやされる現状を報じたが、これほどレベルの低い内閣総理大臣は憲政史上初かもしれない。地元福岡の保守陣営からも「ここまでバカとは思わなかった」と怒りの声が上がる。
支持率20%は、事実上国民から「辞めろ」と言われたに等しい。福岡県内の複数の政界関係者に改めて話を聞いた。
「これから、自民党の中からも様々な動きが出てくる。『離党』をほのめかす渡辺さん(喜美元行革相)みたいなのがまだまだ出てくるだろうし、政界再編を叫ぶ方々も顕在化してくるね。とにかく自分の足元を固めるのみ。それしかない」
「大変としか言いようがない。それ以上はちょっと・・・」
「失言、暴言、支持率半減。支持者からは、私が悪いかのように責められる。『ここまでバカとは思わなかった』なんて他人事みたいなことを言えば、またこっちが怒られる。コメントが思い浮かばない」
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地元・福岡の政界からもあきらめの声が出始めた麻生政権。幕引きか引き伸ばしか、いずれにしても、自民党の党内事情だけで次から次へと「暗愚の宰相」を押し付けられる国民は不幸である。いっそのこと「首相公選制」への議論でも始めてみたほうが希望を持てるのかもしれない。
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