話はすこし古くなるが『りんかい日産建設』が会社更生法を申請した後で、メインバンクの支店長が悔やんでいたそうだ。「一度も相談がなかった。相談があれば応援していたのに。民事再生法なら手の打ちようがあるが、会社更生法であればジ・エンド」。この発言は、現在のメインバンクは、その機能が麻痺してしまっていることを証明している。『りんかい日産建設』クラスであれば、メインバンクから監視役としての要員が4~5名は派遣されていたはずだ。最近は企業側が、債権保全を狙いとする金融機関からの人材の送り込みを了承しなくなった。これでは、メインバンクの値打ちはがた落ちである。
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