米大手新聞社・トリビューンは8日、デラウェア州の破産裁判所に連邦破産法11条の適用を申請をした。負債総額は約130億ドル(約1兆2,155億円)。
昨年、トリビューンを買収したサミュエル・ゼル氏は「厳しい経済環境と、部数や広告収入の減少で経営を維持することができなかった」と声明を発表した。
ゼル氏による買収後、株式を非公開化。ニューヨークの新聞・ニューズデーを米ケーブルテレビ大手ケーブルビジョン・システムズに6億5,000万ドルで、また株式の10%を米新聞最大手・ガネット社に1億3,500万ドルで売却し、経営再建に乗り出していた。
トリビューンは、シカゴトリビューン、ロサンゼルスタイムズなど全米8都市エリアの日刊地方新聞12紙、23の主要テレビ局、MLB球団シカゴ・カブスなどを傘下に置く。
今回の破産申請にはカブスおよび球団本拠地のリグレー・フィールドは含まれない。
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