「基準に達しないデタラメな生コン、即ち“偽装”された生コンを出荷してそれが発覚した時は、その工場は木っ端微塵。破綻の道をたどるだろう」と生コン製造関係者は語る。
確かに“偽装”というリスクを冒してまでも収益を上げることは、零細経営が多数を占める生コン工場では客観的に考えられない。
しかし、今年7月に発覚したのが神奈川県藤沢市の六会コンクリート。JISに適合しない生コンを適合品と偽り、神奈川県内196ヶ所の現場に納入したことで、JIS認証を剥奪され製造休止となった。同社は近日中に廃業すると表明している。よって単なる“デマ”とも言い切れない。
食の偽装が連日報じられている昨今、生コンの品質に対してもウォッチングが必要だ。(河原)
『地場セメントの雄』 麻生グループレポート お申込はコチラから
※記事へのご意見はこちら