大正後期から昭和のはじめにかけて満州軍閥の総帥として君臨し、列車で移動中に爆殺されたことで有名な張作霖(1875~1928)。その息子で後継者の張学良(1901~2001)が、1946年から59年まで台湾北部に軟禁されていた当時の住まいが、12日から一般公開される。
学良は36年、国民政府の主席だった蒋介石の身柄を西安で拘束。蒋に対し、国民党と共産党とが共同して日本に対抗する、いわゆる国共合作(第二次)を強請した「西安事件」の中心人物としても有名だが、同事件は、未だ謎の部分が多いとされる。
国民党幹部だった学良は、国民党が共産党との内戦に敗れると、台湾に連行され、90年頃まで軟禁されることになる。今回公開されるのは台湾北部・新竹県清泉山中にある瓦葺きの日本家屋。
12日には、学良の親族らも出席して記念式典が開かれる。
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