オフィスの空き状況は、その時々の経済状況を見事に反映する。空室率を聞くまでもなく、目で見て実感することができるものだ。街を歩くと、いやでも目に飛び込んでくる「テナント募集」「FOR RENT」の貼紙。それが今の状況を何よりも物語っている。
三鬼商事(株)福岡支店の調べによると、11月末時点での福岡ビジネス地区の平均空室率は10.89%(前月比0.55ポイント上昇)。新築ビルの空室率に大きな変化は見られないが、既存ビルの空室率が8.74%→9.45%と大きく上昇している。8%台で推移していた既存ビルもついに9%を超え、10%に届きそうな勢いだ。来年に入り、さらに新規供給が増えることを考えると、空室率の上昇にはさらに拍車がかかることが予想できる。募集の貼紙はさらに増えそうだ。
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