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麻生グループ特別レポート完成(7) 先読む経営の麻生
麻生レポート
2008年12月13日 08:00

麻生芳雄商事

激戦区福間に進出 スーパーASO

 麻生グループには麻生芳雄商店というスーパーを経営している会社がある。元々炭住の購買店から出発しており、田舎に根ざした小振りなスーパーとして運営がなされている。
そのスーパーASOが、筑豊(旧産炭地)から宗像へ進出したのである。宗像市と福津市(共に旧宗像郡)の2店舗であるが、福津市への店舗進出は、無謀だとも見られる。しかし今後一大消費地である福岡都市圏への展開が、グループの資本力をバックに急加速される可能性もある。

 福岡市の衛星都市福津市では、古賀市にサンリブの巨艦店が開設されて以来、福間駅前商店街が総崩れ。スーパーもダイエーの古賀店・福間店が撤退、壽屋の店舗も破綻するなど、供給側の縮小が続いた。一方、マンションブームによりJR福間駅周辺にマンションが乱立、人口も増加、需要は拡大していた。そこへ、カテゴリーキラーのスーパーが台頭。スーパー大栄の鮮度市場(安売販売に変更)や安売りのルミエールは、平地の駐車場がいつも満杯状態(進出)。壽屋跡は西鉄ストアーとなり、ダイエー跡にはマルシェが、ダイエー古賀店跡にはイオンが進出した。古賀町の福間寄りにはイオン系のマックスバリューも新たに開業している。

 こうした中、鮮度市場による、生鮮の激安販売の前に、目と鼻の先にあるABCマートが潰れた。その店舗跡にASOが進出してきたのである。関係者は「秘策があるから大丈夫ですよ、今後農家の直販コーナーを開設します。お客が集まりますから必ず成功しますよ」と胸を張っていたが、直販コーナーや生産者農家の名を銘記する販売手法は、多くのスーパーで既に行なわれており、目新しいものではない。安いか・絶対安全かに消費者の購入パターンは大別されてきており、どっち付かずの小型スーパーは淘汰されるしかなかろう。
 現在、福間駅から3号線までの110haにおよぶ区域で、区画整理事業による大開発が行なわれている。3号線沿いに商業施設用地として10ha以上をイオンが購入。イオンは総合スーパーと大型専門店をテナントの核として、100-150以上の専門店モールが入る大型SCを、2010年秋に開発予定である。

 以上が地域の商業施設をめぐる状況であるが、既に供給過剰状態に突入しているということ。麻生の店舗は、昔で言えば八百屋さんという程度。スーパーASOをどう展開させるか注目されるところである。


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