2005年11月に閉店後、買い手が付かなかった旧・ダイエー六ツ門店(福岡県久留米市)のビルを、福岡県飯塚市の不動産会社「(株)ティーティーエス企画」が買収していたことがわかった。12日に同社の野見山俊之社長が会見を開き、今後、小売りを中心とする大型集客施設としてオープンさせたいとしている。
旧・ダイエー六ツ門ビルは同ビルを運営していた第三セクターの「(株)六ツ門プラザ」が約32億円の負債を抱え、昨年5月に福岡地裁久留米支部に破産手続を申請。その後の六ツ門プラザの破産管財人である塙真一弁護士がビルの売却先を探していた。
売却されたのはビルの土地・床面積の約7割。ティー社が今後残り3割を所有する地権者らと賃貸交渉などを進めていくという。同社によると、ビルの建替えはせず大規模改修を行なった上で、スーパーマーケットなどの小売店の他、スポーツジムなどの施設を入居させたい意向。
同ビルの向かい側にあり、長らく久留米市民に親しまれてきた久留米井筒屋が来年2月末で閉店することもあり、ビルの一部については、来年3月末の開業を目指したい考えだ。久留米井筒屋が閉店する事で、車の使えないお年寄りなどに不安の声が出ていたが、これで解消されるとの声も聞かれる。
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