船舶用機械製造業で日本トップクラスと認知されていた辻産業(株)。販売先は国内だけにとどまらず、アジアや欧州諸国にまで広がっていた。近年の造船業界の好景気に後押しされ、同社も本格的造船会社になることを決意。2002年より中国に現地法人を立ち上げ、翌03年より工場を稼動させていた。
実際、受注は好調で、数年先までの受注残ができたため、工場の増設を進めていった。しかし、一から造船工場を建設するには膨大な資金が必要なことから、借入は膨らんでいった。
つづく
※記事へのご意見はこちら