日本百貨店協会は18日、2008年11月の全国百貨店売上高概況を発表した。
全国の売上高総額は6,491億円余りと前年同月比でマイナス6.4%と9ヶ月連続のマイナスとなる。
11月は気温低下と休日日数の増加を背景に、季節商材の販売に注目が集まっていたが、景気の悪化による消費者の買い控えがマイナス要因の一つになったようだ。
また、九州地区の売上総額は356億円と前年同月比でマイナス4.1%となった。このうち福岡地区は売上高の約半分を占める167億円だったものの、前年同月比ではマイナス6%と落ち込んだ。
しかし、食料品の販売は福岡地区でプラス4.9%(九州はプラス1.8%、全国ではプラス0.9%)と好調で、集計を行なっている10都市の中で札幌市と並びトップ。外食控えが進む中、デパ地下で惣菜を購入したり、家で食事を作る人たちが増えた結果が数字で表れた。
一方、百貨店内の食堂・喫茶は福岡地区でマイナス6.6%(九州はマイナス1.3%、全国でプラス0.5%)と落ち込んだ。買物帰りや買物途中などに食事をする人たちが減ったということなのか。
いずれにせよ、景気低迷を受けて、百貨店業界にとっても冷たい風が吹き荒れている。12月は百貨店にとって最大の書き入れ時。奮起に期待したいものだ。
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