上野公成官房副長官の関連政治団体による政治資金パーティを、違う角度から眺めてみたい。それぞれの企業が購入したとするパーティ券代を、どのような形で上野氏側に入金したのかという観点から、改めて各社ごとに一覧表を作成した。
それぞれの会社の支払日、パーティ名、主催団体、パーティの開催日、パーティ会場の順に並ぶ。
まずは、大和ハウスの06年、07年の支出の状況である。
大和ハウス支払日順リスト06年 >>
大和ハウス支払日順リスト07年 >>
大和ハウスの支出状況を見ると、1日に2回分のパーティ券購入代金(300万円)を支出したのが14回もある。3回分450万円を1日で支出したケース(06年12月14日)もあった。大和ハウスの場合、06年は本会場でのパーティばかりで「控え室パーティ」には参加していない。07年に4回付き合った形だ。ただ、大和が1日に2回分・300万円の支出を行なった場合、赤坂プリンスホテルのパーティ分と霞山会館のパーティ分がセットになるケースが多いことに気づく。霞山会館で開かれたパーティ2回分の支払いや、07年になって参加したことになっている「控え室パーティ」への支払いとの組み合わせなどを加えて分析すれば、会場費が高いパーティと会場費が極端に安いパーティの組み合わせになっていることが分かる。
会場費が高い政治資金パーティ(つまり赤坂プリンスの「本会場パーティ」分)については、複数回をまとめて支出した日が皆無なのだ。
つまり、控え室パーティや霞山会館での集まりが、本当に政治資金規正法の認める「政治資金パーティ」であったのか、さらに言えば「実態」があったのかどうか。上野元副長官の関連政治団体の収支報告書や領収書を分析すればするほどそうした疑問は膨らんでいく。
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