九州大学は2009年1月9日、伊都キャンパスのウエスト4号館で「第1回稲盛フロンティア研究講演会~シミュレーション・計測の協奏による複雑現象解明に向けて~」を開催する。
2050年の持続可能社会の実現に向け、大きな役割が期待されている水素・燃料電池技術の中でも、特に固体高分子形燃料電池(PEFC)を具体的対象として取り上げ、PEFCの研究フロンティアである触媒層への将来展開が可能な研究を中心に構成。シミュレーションと計測との協奏による課題解決型の新しい研究の展開を探る。
研究講演は、「FCV開発の技術課題と解析技術への期待」(日産自動車・篠原和彦氏)、「家庭用燃料電池システムの開発とシミュレーションへの期待」(パナソニック・辻庸一郎氏)、「多孔質の流動・物質移動シミュレーション」(北海道大学・大島伸行氏)、「固体高分子形燃料電池内多孔質材料の輸送モデリングとシミュレーション」(みずほ情報総研・米田雅一氏)、「電解質およびMEAに含まれる水の挙動」(長岡技術科学大学・野坂篤子氏)、「高分子材料設計のための分子シミュレーション」(日本総研ソリューションズ・小沢拓氏)、「水蒸気メタン改質における触媒表面反応機構の構築」(マサチューセッツ工科大学・小倉鉄平氏)。
時間は午前10時30分から午後6時まで。対象は一般、学生で、定員は90人。入場無料。ただし、メール(E-mail:sprsyomu@jimu.kyushu-u.ac.jp)による事前申込が必要。問い合わせは、九州大学学術研究推進部伊都地区特定大型研究支援室庶務係=092-802-3896まで。
※記事へのご意見はこちら