今回の事態に至る経緯を検証すれば、(1)金融危機による受注激減、(2)中国進出の読みの甘さの二つが挙げられる。(1)は予想ができなかったとしても、(2)は予測できたはずである。「造船」は技術力の結晶であり、船舶用機械メーカーが簡単には進出できない分野であった。事実、同社は中国で人材・技術力不足に陥り、納期遅延を発生させ違約金ざたにもなっていた。 同社の破綻の経緯が他の製造業にどのくらい波及するか、注目されるのはこの点である。 おわり
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